2023/09/08 00:11
短編小説「うんこワードパズル」
「うんこワードパズル」というゲームがあった。それは、友達同士で協力して言葉を作るというものだった。プレイヤーは文字盤に並んだ文字を組み合わせて言葉を作り、その言葉をパートナーに伝える。パートナーはその言葉を解読し、次の言葉を考える。協力しながらどれだけ多くの言葉を作ることができるかを競うゲームだ。 ある日、主人公の高校生・田中は友達の山田と一緒に「うんこワードパズル」を遊んでいた。田中は文字盤の上に並んだ文字を見つめながら、頭の中で言葉を組み立てていった。気がつくと、彼らの周りには熱気が広がっていた。 「山田、次は『さくら』だ！」 山田は瞬時にパートナーの言葉を解読し、思考を巡らせた。そして、彼は力強く言った。 「じゃあ、『らん』！」 田中は驚きながらもニヤリと笑った。山田の言葉を解読し、次の言葉を考える。そして彼は言った。 「じゃあ、『んこ』！」 周囲からは大きな笑い声が上がった。田中と山田は思わず顔を見合わせ、爆笑した。このゲームは何度やっても笑いが絶えない。 次々と言葉を作り、笑いを取りながら時間は過ぎていく。田中と山田は互いに言葉を投げかけ、楽しい時間を過ごしていた。 だが、その中で田中はふと考えた。この「うんこワードパズル」、なぜこんなに人気があるのだろう？何が人々を引きつけているのだろう？ 彼は周りを見渡し、他のグループも同じように笑いながらゲームを楽しんでいるのを見つけた。田中は彼らの表情や様子を見て、何かを感じ取った。 「このゲームは、ただ単に笑いを取るためだけではないんだ。」 田中はそう自分に言い聞かせた。このゲームが人々を引きつける理由は、笑いだけではないのだ。それは、仲間との絆を深める手段だったのかもしれない。 田中は山田と目を合わせ、微笑んだ。彼らはこのゲームを通じて、友情を育んでいたのだ。 「山田、次は『いちご』だ！」 山田も笑顔で応えた。 「わかった！『ごま』！」 田中と山田は再び爆笑し、周囲の笑い声に混じっていった。 「うんこワードパズル」はただのゲームではなく、友情や絆を育む場でもあった。笑いと共に、彼らの心はさらに結びついていくのだった。 終わり