ある日、小さな町に「うんこ寺」と呼ばれる寺があった。その寺には、ひとつだけ特別な地蔵が祀られていた。その地蔵は、うんこを象った形状をしていて、地元の人々からは「うんこ地蔵」と呼ばれていた。 うんこ地蔵は、町の人々によって大切に守られ、毎日多くの参拝客が訪れた。しかし、その寺にはある噂が広まっていた。それは、夜になるとうんこ地蔵が動き出し、寺から出てきて町をさまようというものだった。 ある晩、町の若者たちが集まり、うんこ地蔵の噂について話し合っていた。彼らは興味津々で、一度はうんこ地蔵を見てみたいと思っていた。 「本当にうんこ地蔵ってやつが夜に出てくるんだろうか?」 「そんなことあるわけないじゃん。ただの噂に違いないよ」 「でも、もし本当だったら面白いよね。一度は見てみたいな」 若者たちは、夜のうんこ寺に集まり、うんこ地蔵が本当に動くのかを確かめることにした。 夜が更けるにつれ、町は静まり返り、うんこ寺は薄暗くなっていった。若者たちは、寺に忍び込むように入り口に近づいた。 「ここから中に入るしかないか」 「気をつけろよ、うんこ地蔵が本当にいるかもしれないからな」 彼らは慎重に寺に入り、本堂に足を踏み入れた。すると、そこには暗がりの中にうんこ地蔵が佇んでいた。 「あれがうんこ地蔵だ!」 若者たちは興奮し、携帯のライトでうんこ地蔵を照らし出した。すると、不気味な笑い声が響き渡り、うんこ地蔵が少しずつ動き出した。 「な、何だって!?」 若者たちは驚き、一斉に後ずさりした。しかし、うんこ地蔵はそんな彼らを追いかけ、突如として姿を消してしまった。 「どこに行ったんだ!?」 若者たちは恐怖に震えながら、寺内を探し回ったが、うんこ地蔵の姿はどこにもなかった。 「もうやだ、帰ろう!」 若者たちは慌てて寺から出ていくと、外で大勢の人々が待ち構えていた。 「うんこ地蔵が動いてたって話を聞いたから、みんなで見に来たんだ」 「でも、結局見つからなかったんだよ」 若者たちが語ると、周りの人々は驚いた表情を浮かべた。 「それは不思議だね。うんこ地蔵が見えたのに、どこにいったんだろう」 「やっぱり、うんこ地蔵は妖怪なんじゃないかな」 若者たちは困惑しながらも、うんこ地蔵の存在について考え込んでいった。 そんな中、ある老人が近づいてきて言った。 「実は、うんこ地蔵には秘密があるんだよ」 若者たちは興味津々で老人の話を聞き入った。 「この地には昔、大きな災害がありました。そのとき、町を守るために地蔵を作りました。それがうんこ地蔵なんです」 「でも、なぜうんこの形をしているんですか?」 若者たちは疑問を抱きながらも、老人の話を聞き続けた。 「うんこは、人々の心の中にある汚れや悪い感情を象徴しているんです。うんこ地蔵は、それらの悪い感情を吸い込み、町を守る力に変えるんです」 若者たちは驚きながらも、うんこ地蔵の存在意義について考え込んでいった。 「だから、うんこ地蔵は夜に動いているんです。町の人々の悪い感情を吸い込むために」 若者たちは納得し、うんこ地蔵に対する考え方が変わっていった。以後、町の人々はうんこ地蔵を大切に守り、その存在を誇りに思うようになった。 そして、町は平和に過ごされるようになった。うんこ地蔵の力に守られた町は、人々の笑顔で満ち溢れ、幸せな日々が続いていったのである。 終わり