フォロー

短編小説「禁じられた果実」

夜の闇に包まれた廃墟の一室で、二人の少女が寄り添っていた。 「ねぇ、もう少しだけ…」片方の少女が囁くと、もう一方の少女は微笑みながら頷いた。彼女たちは禁じられた果実を手に入れたのだ。それは一瞬の快楽をもたらす、過激なドラッグだった。 彼女たちは友人であり、何よりも互いに想いを寄せていた。世間からは忌み嫌われる関係かもしれないが、彼女たちはそれを気にせず、ただ互いの存在を求め合っていた。 廃墟の中には、数々の薬物と共に彼女たちの心も軋む音が響いていた。彼女たちは一緒にオーバードーズをすることを決めていた。それは、彼女たちの絆をさらに深めるためでもあった。 少女たちは薬物の効果が現れるのを待っていた。彼女たちの心は次第に興奮し、体は痺れを覚えていく。彼女たちは苦しみと快楽の狭間に立たされながらも、その感覚を受け入れていた。 「こんなにも…奇跡的な感覚…」片方の少女が囁くと、もう一方の少女は微笑みながら手を伸ばし、彼女の頬を撫でた。「私たちの愛は、この世界の境界を超えているのかもしれないね」 廃墟の中には、二人の少女の喘ぎ声が響き渡っていた。彼女たちは互いに求め合い、快楽の果てに深い絶頂を迎えた。しかし、その一瞬の幸福はすぐに彼女たちを現実に引き戻すことになる。 薬物の効果が徐々に切れていくと、彼女たちは苦痛に襲われた。頭痛と吐き気が襲い、体は震え始める。彼女たちは互いに手を握り、苦しみながらも支え合っていた。 彼女たちの顔には涙が浮かび、苦悶の表情が浮かんでいた。廃墟の中で、二人の少女は一つになった瞬間を思い出した。 「これで最後だね…」片方の少女が弱々しく笑った。「でも、私たちの愛は永遠だから…」 もう一方の少女は優しく微笑みながら、彼女の額にキスをした。彼女たちは互いの存在を確かめ合いながら、少しずつ意識を失っていく。 廃墟の中には、二人の少女の息遣いと共に静寂が広がっていた。彼女たちの手は離れることなく、最後の力を振り絞って互いに寄り添っていた。 そして、彼女たちは同じ瞬間に目を閉じた。彼女たちの命は、闇の中に消えていった。 廃墟の一室には、二人の少女の姿だけが残されていた。彼女たちの愛の証である手を握りしめたまま、彼女たちは永遠の眠りについた。