ある日の放課後、小学校の教室で起こった奇妙な出来事。 5年生のみずきは、いつものように教室で友達とおしゃべりをしていました。すると、突然教室のドアが開き、担任の先生が現れました。 「お、おいみずき、ちょっとこっちに来てくれないか」と先生が言うと、みずきは不思議そうに立ち上がりました。「どうしたんですか、先生?」とみずきは尋ねると、先生はにやりと笑って言いました。 「実は、みずきにお願いがあるんだ。最近、みずきの机の中からうんこが出てくるんだけど、どうしてなのか分かるかな?」 みずきは驚きました。「うんこ?机から出てくるって、本当ですか?」 先生はうなずきました。「本当さ。何度見ても不思議だよ。だから、みずきの机を見させてもらえないかな?」 みずきは戸惑いながらも、先生に従い机に向かいました。そして、机の引き出しを開けると、そこには確かに小さなうんこがたくさん入っていました。 「えっ、これ…本当に自分の机から出てきたんですか?」とみずきは困惑して尋ねました。 先生はにやりと笑いました。「そうだよ、みずきの机から出てきたんだ。でも、どうしてなのかはまだ分からないんだよ。だから、みずきにお願いがあるんだ。うんこが出てくるのを見張ってほしいんだけど、できるかな?」 みずきは顔を真っ赤にして言いました。「ええっ、それはちょっと恥ずかしいですよ…」 先生は笑いながら言いました。「でも、みずきならきっと見つけられるよ。頼むね、お願いだよ。」 みずきはため息をつきながらも、先生の頼みを受け入れました。それから数日間、みずきは授業中や休み時間にも関わらず、机の前で見張りをする日々が続きました。 しかし、どんなに見張ってもうんこは出てこないのです。みずきは不思議に思いながらも、友達には「うんこペンシル」という噂が広まっていることを知りました。 友達たちからは「みずきの机が魔法の力を持っているんじゃないの?」「うんこが出てくるのを見たら、願いが叶うんだって」と言われるようになりました。 みずきはますます困惑し、先生に相談することにしました。「先生、友達たちが『うんこペンシル』の噂をしているんです。どうしたらいいんですか?」 先生はにやりと笑いました。「それは面白いね。でも、みずきの机が本当に魔法の力を持っているかどうかは分からないよ。だから、みずきがどうしたいか、自分で決めてみてはどうかな?」 みずきは考え込みました。友達の間で噂になっていることに興味がある一方で、自分の机が特別な力を持っていることに戸惑いも感じていました。 そこでみずきは、友達に「うんこペンシル」の噂を真剣に信じることなく、笑い話として楽しむことにしました。 そして、みずきの机からはもう一度うんこが出ることはありませんでした。みずきと友達たちは笑いながら、それを思い出に話すことになったのです。 みずきはこの出来事を通じて、奇妙なことにも笑いながら向き合うことの大切さを学んだのでした。