2023/08/29 09:38
短編小説「うんこの猫話」
ある日の午後、町の小さな公園で珍しい光景が広がっていました。そこには、鮮やかな茶色の毛並みを持つ猫が一匹、丸くなって寝ていました。その猫の周りには、なんとも奇妙な形をしたうんこがたくさん散らばっていました。 通りかかった人たちは驚きながらも、その光景を見て笑いをこらえることができませんでした。なぜなら、そのうんこたちはまるでアートのように配置されていて、見る者を楽しませるような形になっていたのです。 「あれは、うんこの猫だよね？」と一人の女性が言いました。彼女の名前はユリコで、公園でよく猫たちと遊ぶのが趣味でした。彼女は興味津々で近づき、猫に声をかけました。「ねえ、君はうんこの猫なの？」 すると、猫はゆっくりと目を開け、ユリコを見つめました。彼女の言葉に頷くと、猫は不思議な仕草で尻尾を振りました。 「うんこの猫って、なんでこんなことするの？」ユリコが猫に尋ねました。 猫は舌を出してごろんと寝そべり、ユリコに向かって鳴きました。その鳴き声はまるで喜びの声のようで、ユリコは思わず笑ってしまいました。 「そうか、君はただ笑いをとりたかったんだね。でも、なんでうんこなの？」 猫は不思議そうな顔をして、尻尾をくるくると回しました。その仕草にユリコは気づきました。猫はただの猫ではなく、魔法の力を持っているのかもしれないのです。 ユリコは興奮して駆け寄り、猫に触れました。「もし君が魔法の猫なら、私にもその力を教えてくれないかな？」 猫は優雅に立ち上がり、ユリコの手をなめました。すると、ユリコの体がふわりと浮き上がり、公園の上空を自由に飛ぶことができるようになったのです。 ユリコは大喜びで空中を舞いながら、猫に感謝の気持ちを伝えました。「ありがとう、うんこの猫！これからも一緒に笑いを届けようね！」 猫はにやりと笑い、ユリコの頭に優しく乗りました。そして、再び公園に戻り、うんこのアートを作り始めました。ユリコも一緒に手伝い、公園は笑いと笑顔で溢れる場所になりました。 それからというもの、ユリコとうんこの猫は公園で笑いを届ける活動を続けました。人々は彼らの存在に癒され、笑いの力で元気をもらいました。 「うんこの猫」の存在は、町の人々にとって特別なものとなりました。彼らは毎日、公園に集まり、うんこのアートを楽しんでいました。 そしてある日、ユリコは思いました。「いつか、うんこの猫の秘密を知る日が来るのかな？」