人肉好手病。それは生まれつき持ってしまう病気である。百合香は小学生になった頃にこの病気に覚醒してしまった。彼女は人を襲い人肉を喰らうことができるようになったのだ。 百合香はこの病気を隠すために必死だった。誰にもバレずに生きていくため、彼女は大学生になるまで人肉を喰らい続けた。人々の中で生活し、普通の学生として過ごす一方で、内なる欲望に抗えず、人を喰らっていた。 しかし、ある日、百合香は突然、自分が最初に喰ったのは家族だということを思い出した。彼女の中には深い罪悪感と苦悩が渦巻いていた。家族を喰らったことで、彼女の心は闇に包まれていった。 やがて、百合香は自分を止めることができなくなった。人を喰らうことが彼女にとって唯一の快楽であり、生きる意味となっていた。しかし、それは同時に彼女の心を蝕んでいくものでもあった。 ある日、百合香は警察官に射殺されてしまった。彼女の闇の欲望は、最終的に彼女自身を滅ぼしてしまったのだ。 百合香の死後、人肉好手病は世間から忌み嫌われる存在となった。人々はこの病気を恐れ、隠すことのできない病気として認識するようになった。 しかし、この物語は終わりではなかった。人肉好手病の存在は闇に潜み、時折、新たな犠牲者を求めて現れるのだと言われている。闇に生きる者たちがそれを引き起こしているのか、それとも何か別の力が関与しているのか。その謎は今も解き明かされることはないまま、人々の心に不安と恐怖を残しているのだった。 人肉好手病の物語は、終わりはない。