ある日のこと、小さな町にひとりのセールスマンがやってきました。彼の名前は山田健太郎。山田は笑顔で挨拶をしながら、持ち物を抱えていました。 彼の持ち物は特殊なもので、それは「うんこのお宝セット」という商品でした。中には人間のうんこの形をした石や、うんこの形をしたアクセサリーが入っているのです。山田はこれを売り込むために町を訪れたのですが、なぜこんな商品を売ろうと思ったのでしょうか? それは、山田がある噂を聞いたからでした。この町では、昔から「うんこ祭り」という祭りが行われており、町の人々はうんこを大切にしているのです。彼らはうんこの形をした石を持っていると、幸運が訪れると信じているのです。 山田はこの噂を聞いて、「こんな商品が売れるかもしれない」と思いついたのです。しかし、彼自身は信じていないので、最初は半信半疑で商品を作り始めました。しかし、完成した商品を見て驚きました。それはまるで本物のうんこのような形状と色合いをしているのです。 山田は町にやってきて、まずは町の人々に商品を見せることから始めました。最初は驚愕の表情を浮かべる人もいましたが、次第に興味を持つ人が現れました。彼らは商品の持つ独特な形状や色合いに魅了され、購入する人も出てきたのです。 山田は喜びながら商品を売り続けました。しかし、その喜びも束の間、彼の周りで不思議な現象が起こり始めました。購入した人々がうんこの形をした石を持っていると、どんな願い事でも叶えられるというのです。 最初は町の人々は喜びましたが、やがてそれが裏目に出ることに気づきました。願い事が叶うことによって、何か悪いことが起こるのです。例えば、望んだことが叶った代わりに、愛する人が不幸になるといった具体的な例も報告されました。 町の人々は次第に怯え始め、山田の元に相談に訪れる人も増えてきました。彼らは山田に対して、「これはあなたの商品のせいではないか」と責めるのです。山田は困惑しながらも、自身の商品に何かが起こっていることを感じました。 山田は真実を探るため、自分自身が商品を購入しました。そして、うんこの形をした石を手に持った瞬間、彼の願い事が叶いました。しかし、同時に彼の体にも何かが起こり始めました。彼の心臓が狂い始め、息苦しさに襲われるのです。 山田は必死で町の人々に助けを求めましたが、彼らはもう彼に近づこうとしません。彼らは山田を商品を作った悪魔の手先だと疑い、恐れていたのです。山田は絶望しながらも、自身の行動の結果を受け入れるしかありませんでした。 そして、彼は最後の力を振り絞りながら、自分が商品を作った理由を思い出しました。それは、自分が町の人々に幸せを届けたかったからです。���かし、その願いが裏目に出てしまったのです。 絶望に打ちひしがれた山田は、最後の力を使ってうんこの形をした石を手から離しました。すると、彼の体の苦しみも一瞬で消え去り、彼は静かに息を引き取りました。 町の人々は山田の死を知り、彼が商品を作った理由を知ることなく彼を非難し続けました。彼らは商品を捨てることで解決を試みましたが、それでも願い事が叶ってしまうのです。 結局、町の人々はうんこの形をした石と共に生きることを選びました。彼らは願い事の結果に慣れ、それを受け入れるしかなかったのです。そして、うんこの形をした石は、町の人々にとって永遠の呪いとなったのでした。 この物語は、人間の欲望がどれだけ恐ろしい結果を生むことがあるのかを描いています。願い事が叶うことで起こる悲劇や、町の人々が自身の欲望に取り憑かれる様子を通して、読者に考えさせるメッセージを与えます。