ある晩、田舎町の道端で、ひとりの男が慌てている様子で歩いていた。彼の名前は石田。彼は友人の結婚式に出席するためにこの町にやってきたのだが、到着した直後から不思議なことが起こり始めた。 結婚式の前日、石田はこの町で友人と一緒に食事をする予定だった。しかし、友人が急用で来れなくなり、石田はひとりでレストランに向かった。店内は暗く、何かしらのイベントが行われている様子があった。石田は不思議に思いながらも、テーブルに座りメニューを見る。すると、目の前のテーブルには、小さな紙切れが置かれていた。 「うんこ占い」と書かれたその紙切れには、AからZまでのアルファベットが書かれた数字があり、各数字には占いの結果が書かれていた。石田は興味津々で、紙切れを手に取り、自分の名前のイニシャルに対応する数字を探した。 すると、石田の名前のイニシャルである「I」に対応する数字は「13」だった。石田は興味津々でその数字を探し、結果を読んでみると、そこには衝撃的な言葉が書かれていた。 「あなたの幸運は尽きました。明日の結婚式で、恐ろしい出来事が起こるでしょう。逃げても無駄です。必ずやってきます。」 石田は驚愕し、紙切れを置き去りにしてレストランを出た。彼は友人に連絡を取ろうとしたが、携帯電話が圏外になっていた。不安に駆られながらも、石田は友人の結婚式に向かうことを決めた。 翌日、結婚式の会場に到着した石田は、不気味な雰囲気に包まれているのを感じた。会場は古い教会であり、暗い木の香りが漂っていた。石田は不安になりつつも、友人のために祝福の言葉を送ることを決意した。 しかし、結婚式が進行するにつれて、石田の不安は次第に現実味を帯びていった。突然、電気が消え、暗闇に包まれると、教会の中から奇妙な声が聞こえてきた。それは不気味な笑い声だった。 石田は恐怖に震えながらも、勇気を振り絞り、暗闇の中を進んでいった。すると、教会の奥には友人と新婦が立っていた。しかし、彼らの姿は見る影もなく、代わりに黒い影が立っていた。 影は石田に向かって近づいてきた。彼は恐怖に打ち震えながらも、思わず声をあげた。 「なぜこんなことが起きているんだ!」 すると、影はにやりと笑いながら、ゆっくりと声を出した。 「それは…うんこ占いの結果通りですよ。あなたの幸運は尽きましたからね。」 石田は絶望に打ちひしがれる中、影は彼に近づき、その手を伸ばした。そして、石田の意識は闇に飲まれていった。 それから数日後、石田の行方はわからなくなった。彼の友人たちは彼の消息を探し続けたが、どこにも石田の姿はなかった。 「うんこ占い」の紙切れは、その後も町で出回り続けた。人々は不気味に笑いながら、それを手に取るが、一度その結果を見た者たちは、一生忘れることができなかった。そして、彼らの幸運も尽きていくのだった。 結婚式の後、その町は人々の心を支配し続け、誰もが恐怖に震えながら生活していった。そして、いつか必ずやってくるであろう、次の犠牲者の到来を待ちわびていた。