2023/09/05 20:47
短編小説「うんこ占い」
私は恐怖で震えていた。ある夜、友人の家で行われたオカルトパーティーで、不思議な占いが行われることになったのだ。 友人の部屋は薄暗く、ろうそくの明かりがゆらめいていた。不気味な雰囲気に包まれた中、私たちは一つの占い方法を試すことになった。それは、「うんこ占い」だった。 占い師の友人は、厳かな口調で説明を始めた。「この占いは、あなたのうんこの形状や色から、あなたの運勢や心の状態を読み取るものです。大丈夫ですよ、ただの遊びで��から」と笑いながら言った。 私たちはそれぞれトイレに行き、うんこをして戻ってきた。友人は私たちのうんこを見て、真剣な表情で占いを始めた。 最初に友人が占ったのは私のうんこだった。「あなたのうんこは、長くて細長い形状です。これはあなたの未来を表しています。しかし、その色が…」友人は言葉を切り、一瞬の沈黙が流れた。 私は不安になりながら、友人の続きを待った。友人は深いため息をつきながら、「あなたのうんこは、血のような赤い色でした」と言った。 私の心臓はバクバクと高鳴り、恐怖が全身を駆け巡った。私は友人の目を見つめながら、声を震わせて尋ねた。「それって、どういうことなの？」 友人は悲しそうな表情で言った。「赤いうんこは、死を意味します。あなたの未来には何かが起こるかもしれません。ただし、占いはあくまで予兆です。運命を変えることもできるかもしれません」 私は呆然としたまま友人の言葉を受け入れることができなかった。死という言葉が頭の中を駆け巡り、不安が募っていった。 その後、友人たちのうんこも占われた。しかし、私のうんこだけが赤かったのだ。友人たちは心配そうな表情で私を見つめ、何か言葉をかけようとしたが、私はその場を逃げ出した。 家に帰り、私は一晩中眠れなかった。赤いうんこの意味が気になり、不安に駆られたまま朝を迎えた。 数日後、私は病院で検査を受けることになった。結果はショックだった。私は重い病気にかかっていることが判明したのだ。 しかし、医師は治療法があると言ってくれた。私はその治療法に希望を抱き、一生懸命に闘う覚悟を決めた。 友人たちが心配そうに私のそばに寄ってきた。「ごめんなさい、私は怖くなって逃げてしまったけれど、みんなの支えがあって今、前向きになれています」��感謝の気持ちを伝えた。 友人たちは励ましの言葉をかけてくれ、一緒に闘ってくれることを約束してくれた。 私は病気との闘いが始まった。しかし、友人たちの存在と、彼らの心からの支えによって、私は少しずつ前に進むことができた。 うんこ占いが私の未来を予知したのか、それとも偶然なのか、はわからない。しかし、私にとってはそれが転機となり、友人たちとの絆が深まったことは確かである。 私は病気を乗り越え、新たな人生を歩むことができた。うんこ占いの結果に怯えるのではなく、それを力に変えることができた私は、自分自身を再発見したのだ。 そして、私は今でもその経験を忘れずにいる。友人たちとの絆、そして自分自身の強さを信じながら、未来に進んでいくのだろう。