2023/08/14 01:49
短編小説「うんこの沙汰も便次第」
「うんこの沙汰も便次第」という言葉がある。 それは、人々が状況や結果を待っているときに使われる表現だ。 ある日、町の住人たちは不思議な現象に見舞われた。 朝、目を覚ますと、彼らは自分の家のトイレに入ると、そこには何もなく、代わりに自分のうんこが部屋の中に散らばっているのだ。 最初はただの悪戯かと思われたが、次第にその現象はエスカレートしていった。 住人たちは夜になると、トイレのドアが勝手に開き、中から不気味な笑い声が聞こえるのだ。 誰もが恐怖に顔を歪め、寝ることもままならなくなった。 町の人々は次々と引っ越し始め、この怪現象から逃れようとするが、どこへ行っても同じようなことが起きてしまう。 彼らは絶望の中に置かれた。 ある日、町の中心にある神社の神主が呼び集められた。 神主は皆に語りかけた。 「この町には古い伝承がある。この地に住む者たちが悪事を重ね、罪を負うと、その罰がうんこの姿になって追いかけてくるという話だ。」 町の人々は驚き、怒りを覚えた。 彼らは神主に対して疑問を投げかけた。 「なぜ私たちが罰せられなければならないのですか？」 神主は静かに微笑みながら答えた。 「あなたたちが自分の過ちを認め、罪を償うことができれば、この呪いから解放されるでしょう。」 町の人々は考え込んだ。 彼らは自分たちが犯してきた過ちに気付き、悔い改める決意をした。 そして、皆で力を合わせて罪を償うための行動を起こした。 彼らは町中の公共の場にうんこの形をした箱を置き、自分たちが犯した罪や過ちを書き込むことを求めた。 そして、その箱を集め、町の中心にある川に沈めることにした。 町の人々は一丸となって行動し、自分たちの罪を償い始めた。 すると、奇跡が起こった。 神社の近くにある川から、明るい光が放たれ、町の上空に広がった。 人々はその光を見上げ、喜びに包まれた。 そして、うんこの沙汰も便次第という言葉が再び町で使われるようになった。 町は再び平和な日々を取り戻し、人々は過去の罪を忘れることができたのだ。 この奇跡の後、町の住人たちは慎重になり、自分たちの行いに責任を持つようになった。 それぞれが人の心を大切にし、互いに思いやりを持って生活するようになったのである。 この町の物語は、罪と償い、そして赦しの力を教えてくれるものだった。